花には水を



俺は何に怯えていたのか。



俺は何を迷っていたのか。




灯は何も知らず、この状況に一番理解出来ず。



悩んで苦しんでいる。




俺の苦しみなんてちっぽけだったんだよ。


最初から全部。



逃げ道を探す為に必死になりすぎて、結局見えるものはない。





灯にどう思っていて欲しいとか。



灯に嫌われたくないとか。




馬鹿みたいに。

灯のせいにしながら、逃げ回って灯を求めていた。




守りたかったハズの灯。



それが、いつしか守っていたのは自分自身。





ケリをつけなきゃいけない。



強くならなきゃいけない。




自分を守るための自分じゃなく、

誰かを守れる…守りたい人を守れる自分になりたい。





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