花には水を
私は小さくため息をつくと、床に散らばっている資料を拾い上げ、空いているソファーの上においた。
星夜兄の弁当何にしよう・・。
・・・ん、よし。
今日は、めんどくさいからチンでいいや。
そう決めると冷凍庫へ行き3・4個冷凍食品を取り出すと、片っ端からレンジに入れた。
弁当箱に、新しく炊いて置いたご飯を詰める。
お腹空いたらいけないから、多めにいれよう。
そうこうしている間に、チンという効果音と共に湯気の上がっているおかずを取り出す。
少し冷まそう。
と、あともう一人の目も覚まさせなきゃな。
一歩一歩星夜兄に近づくと大きく両腕をあげて、胸の前で手をならした。
その音に、目を開けていく星夜兄に、「遅刻するよ」と脅す。