花には水を
私のこと?
M子に言われることって何もないんだけど。
仕方なくM子のあとをついていく。
「ここ…」
連ときた…音楽室。
なに、嫌がらせ?
な、わけないだろうけど。
私が幽霊怖いとかしらないだろうし。
「あんた、あの木立連くんと付き合ってるっていってたけど」
唐突に話し出したM子に、私はうんとしっかり頷く。
「木立くんファン居るの知ってるよね?」
そりゃ、連はかっこいいから。
いるって分かるよ。
私なんかと付き合ってる事自体、不思議だしね。
「でもそっちよりも、あなたの方がひどいわよ」
ふっと笑った、M子の顔はなんだか腹が立つ。
てゆーか。
何が言いたいわけ?
「気づいてないのね」
はあとため息。
うん、いい加減怒るよ。