花には水を
言葉のない私をみて、M子は満足そうな顔をするとまた口を開いた。
「調子に乗るから。」
その言葉はひどく私の心に突き刺さった。
だけど、本当だ。
私が連を巻き込んで連を悲しませて、連を苦しめている。
私が瑞穂の夢や将来を奪おうとしている。
他人に言われなければ、ただ自分の幸せに溺れるだけだった。
私は何も分かってなかったんだ。
M子がいなくなった後も、教室に戻れなかった私はずっとその場に座り込んでいた。
変わってはいけなかった。
前の自分に戻らなければ。
そう思っても思っても、強く決心しようと思っても。
涙は止まらないし、決心はつかない。
連を手放したくない。
ああ、私はなんて最低な女だ。
私はなんて、卑劣な女なんだ。