花には水を
目の前に突きつけられた紙を、渋々受け取る。
じっと進路希望書と書かれた紙を見つめる。
考えたことは、ある。
将来何になりたいのとか。
小学生の時から、私は空が飛びたかった。
乗り物や機械に乗らずに、自分の力だけで青い空を飛びたいと。
今思えば、このときから自由が欲しかったのかも知れない。
決められた時間に縛られず、思うようにただ自由に。
時計を気にして、せっせと時間通りに動いたり話したり。
そんな風に、心身を削らせて生きていきたくない。