花には水を






「やっぱりか」




そう呟いて、私は瑞穂を見て微笑んだ。




がんばれ。





頑張れ。





「おう、俺にはそれしかねぇーかんな」




彼はまた、白い歯を見せてにっと笑った。





瑞穂には夢がある。




ちゃんとした目標がある。







私にも夢がある。




だけどそれでは、ダメだと言われる。







私にはじゃあ他に何があるだろう・・。







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