花には水を
そう問っても、答えなんて出て来ない。
じゃあそんな事後回しでいい。
今は、精一杯自分の道を歩くしかないんだ。
そこで何か、見つければいい。
きっと何か、出会えるはずだから。
私と瑞穂並んでげた箱に向かう。
なんだかんだで瑞穂とは同じクラス。
げた箱から三年用のシューズを取り出して履く。
そんな私に向けられたものなのか、そうじゃないのか。
わからないけど、私は反射的に声がした方向に目を向けた。