花には水を




・・・思い出した。






昨日の人だ。





理解してすぐ、彼が私の目の前にくるとひょこっと私の顔をのぞき込んだ。





「目、見えます?」



丸くて黒い瞳。





吸い込まれそうな程キレイ。





私は一歩後ずさりをして彼を見据えて言う。




「大丈夫です」




だから、そんなに近づくな。




・・・君の瞳、なんだか怖い。













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