花には水を



そう私が口にだすと、彼は微笑んだ。




その笑顔がなぜだか、怖い。




「俺の名前は、木立連です」





いや、名前とか聞いてないし。




なんで名前しってんのって聞いたんだけど?




「へぇー・・で、何?木立くん」




「くんなんて良いですよ、連で」





いや、呼ばないし。




「いいから、何?」




「先輩ってつれないですね、お詫びくらいさせてくださいよ」




「詫びなんて、いらないし。それに、送ってもらったのでチャラだから」





「あれじゃ、気が済まないんですよ。じゃ、今日放課後門の前にいるんで」





は?



勝手に話すすめないで欲しいんだけど。









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