花には水を
捕まった瑞穂を置いて、一人自分の席へと向かう。
廊下側の真ん中の席。
案外寝てても気付かれない場所だから、気に入っている。
机を横にかけて、グターっと机に寝そべる私。
に、やけにあまったらしい無駄声。
「立花、なあヒマなら俺等と話さねぇ?」
・・・・・話さないし。
「なあって」
話しかけてくんなだし。
「おい、聞いてんのかよ」
・・・触んないでよ。
肩に手を置かれ、私は苛立ちながら顔をあげた。
真っ向からそいつを睨むと私はさっきまで開こうとしなかった口を開いた。