花には水を
ぐっと力を入れても、今度は木立連が力を入れる。
だから、結局止まらない。
「離してってば!」
腹がたった私は、今まで出したことのないような大きな声で叫んだ。
と、木立連が急に止まった。
「先輩、少し黙ってて。騒いだらキスするよ」
木立連は平然とした顔でそういうとまた、手を引っ張って走り出した。
彼に連れられながら頭の中で理解しきれていない私は、ずっと唖然としたまま地面を向いてた。
はあ?
なんなの、もう・・・・!
ごちゃごちゃとした思いが絡む。
・・・・ついて行くしか・・ないか・・。
私は、もう何も言えずに黙ってついて行く事にした。