花には水を
・・・てか。
そういえば・・。
「ねぇ、なんで木立くん私の名前知ってたの?」
「連で良いですよ、立花先輩」
コップについであった水をすすりながら木立連が返す。
連だなんて呼べないし。
てか、あんたのことなんも知らないしわたし。
「で、何で知ってんのって聞いてるんだけど」
「・・・家の表札に書いてあったから」
・・・・あ、そっか。
木立連・・・家に来んだ。
「なんだ、それだけ」
ほっとしたように、言うと木立連はムッとした顔で私をみた。