花には水を
そんなとき、空気を読まない店員がオーダーしたものをもってきた。
コトンと私の前に置かれた、チョコレートケーキ。
写真だけでも美味しそうだったけど、本物は更においしそう。
そして、あいつの前に置かれたのはコーヒー。
私は、じっとそのコーヒーをみつめていた。
なんでコーヒー?
「それ、砂糖とか入ってるの?」
つい聞いてしまった。
「・・・いえ、ブラックですけど」
それに驚いたように、木立連が呟く。
なんだこいつ。
外見すっごい、甘いくせに・・。
大人って・・・感じ。