花には水を
私はその中を歩いて、家へと向かった。
帰ったら、即寝よう。
もう何も考えなくていいように・・・。
歩いている私の頬に、流れた涙。
目から流れる、生暖かいしょっぱい涙。
と同じに私を襲った孤独感。
とてつもない、孤独感。
一人の道が寂しく見えて・・・
一人の自分が寂しく見えて・・・
そんな私の上に降りそそぐように舞い落ちてきたのは真っ白な雪。
頬に伝わった涙に当たって、しゅわっと溶けていく。