花には水を
何分かしてぱっと天井に映し出されたのは、無数もの星達。
そう、いつも私がくるのはこのプラネタリウム。
昔、父さんの休暇に何度か来た事のある。
まるで本物のように、綺麗で私は此処に来る度に感動した。
絶えない光が、ずっと私を照らしてくれていて、元気を与えてくれるようだから・・母さんが死んだときや、父さんが死んだとき・・・毎日のように通った。
ここのカウンターにいるおじさんは、父さんの昔の友人らしく年は父さんよりも2つ上だった気がする。
全面に映し出された星をみると、だんだんと心が洗われていく。
その中で、私は自分の中にあった感情が分かった。
どうして瑞穂に触られて嫌だったのか・・。
名前を呼ばれて、走り出してしまったのか・・。