ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
「やだ、恥ずかしい…。やっぱり寝ないようにしよっと」

「寝た方がいいって。襲ったりしないから…」

「お、襲うって…。やっぱり寝ません!」


と言ったものの、睡魔には勝てず、うとうとしてはハッとし、またうとうとして…をずっと繰り返していた。


途中で何度かサービスエリアでトイレ休憩をしながら、高速道路を降りたのはお昼をかなり過ぎた時刻だった。


「ふう、昼までに着くと思ったんだけど、考えが甘かったなあ」

「慎司さんは疲れたでしょ? 私は殆ど寝てばかりでごめんなさい」

「いや、大丈夫だよ。望愛こそ大丈夫かい? 気分が悪かったりしないか?」

「全然、大丈夫です。むしろよく眠ったから、スッキリしてます」

「そう? じゃあ、家に着く前に軽く腹ごしらえしようか?」

「はい」

「『はい』じゃないだろ? さっきから敬語に戻ってるし」

「う、うん」
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