ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
料理はどれも美味しく、お酒もいっぱい戴いて、楽しい夕食会だった。

慎司さんが実はお酒に強いという事も初めて分かった。

夜も更けて、勉さんは明日も仕事があるという事で、明子さんと帰る事になった。

「明子さん。お体、お大事に…」

「ありがとう。じゃあ、またね?」

『また』はないと思う。

私が泣きそうになっていると、明子さんは私の耳に口を寄せて…

「また会えるわ。間違いなく」

と小声で囁いた。

「え?」

「あら? 内緒話?」

「そうよ。ね、ノアちゃん?」

そう言って明子さんは私にウィンクした。

私は…明子さんの言葉の意味が分からなかった。
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