ツンデレ美女の恋愛事情～新・素敵すぎる上司～

「望愛さん、お風呂を新しく沸かしてあるから、よかったらどうぞ」

「ありがとうございます。入らせて頂きます」


私はバッグからタオルと着替えを出し、お風呂に入らせてもらった。
阿部家のお風呂は、ちょっとした温泉みたいで、広くてゆったりしていた。

使わせてもらう分には最高だけど、掃除するのは大変だろうなあ。

頭をタオルでゴシゴシしながら慎司さんの部屋に戻ると、慎司さんはソファに寝転び、テレビを観ていた。

「お先にお風呂を頂きました」

「おお。ん？ それが寝間着か？」

「そうだけど？」

「普段もか？」

「うん」

「色気ねえな」

私は、下はグレーのスウェットに、上は白地のプリントＴシャツという、いつも寝る時の格好だった。

厳密な事を言えば、普段はブラは着けないし、今頃の陽気だとスウェットは履かない事が多いんだけど。