ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
「俺はもう寝るけど、おまえはどうする?」

「私も寝るけど…」

お酒の酔いもあって、実はとても眠かった。でも、慎司さんと同じベッドで眠るのは、すごい抵抗がある。

「私はソファで寝ようかな…」

「それは止めた方がいい。夕方ちょっと寝たけど、体が痛くなったよ」

「でも…」

「だったら俺がソファで寝るよ」

「体が痛くなるんでしょう? 明日も運転を…って、そう言えば明日は私達どうするの?」

「ああ、あまりやる事もないし、すこしぶらぶらしたら帰ろうと思うんだ。いいかな?」

「いいわよ。実家には明日か明後日に行くって言ってあるから。というか、本当に私の実家にも行くの?」

「行くよ。怖じけづいたか?」

「うん、ちょっと…」

今日一日で、人を騙す事の辛さみたいなものを嫌というほど味わった気がする。
これ以上、嘘を重ねたくないという気持ちに私はなっていた。

「それについては、明日話そう…?」

なぜか慎司さんは、私と視線を逸らしてそう言った。
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