ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
「昨日の事は夢かと思ったけど、夢じゃなかったんだ…」

「思い出してくれたかな?」

「うん…。あ、これって約束違反じゃない!?」

「どんな約束?」

「私に指一本触れないって、誓ったじゃない!?」

「その約束なら俺は破ってないぞ。破ったのはむしろおまえの方だ」

「え?」

「俺達の位置関係を見てくれ。これ以上避けたら、俺はベッドから落ちる」

言われて見れば、確かに私が慎司さんの側へ極端に寄った状態だった。

「うーん、何でかなあ」

「おまえ、うなされてたぞ。恐い夢を見てたろ?」

「覚えてない…」

覚えてはいないけど、たぶんあの夢だ。あの時の…
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