ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
告白
「ハァー」

ひとりでに溜息が出てしまった。

「どうしたの? 溜息なんかついちゃって…」

「何でもない」

「望愛…」

お母さんが料理の手を止め、私を見るので、

「な、なに?」

私も手を止め、お母さんを見ると、お母さんは真剣な目で私の事を見ていた。

「何でもない、なんて嘘でしょ?」

「え?」

「娘が悩んでる事ぐらい、私だって分かるのよ?」

「お母さん…」

「話してちょうだい。あなたの力になりたいの、今度こそ」

私はお母さんの真剣な顔を見て、今抱えている悩みを打ち明ける決心をした。

「話すけど、顔を見て話すのは恥ずかしいから、お料理しながらでいい?」

「いいけど、包丁で怪我しないようにね?」

「うん」

私は人参の千切りを再開し、ポツリポツリ話し始めた。
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