ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
慎司さんを信じて打ち明ける、か…

その事が、頭の中をグルグル渦巻いていた。

「ちょっとみんなを見てくるね」

「みんなじゃなくて、慎司さんでしょ?」

「ばれた?」


居間に残した慎司さんはどうしてるかな、と思って覗いてみたら、お父さんと碁盤を挟んで座っていた。

「何してるの? 五目並べ?」

近付いて碁盤を上から眺めたら、白と黒の石が幾何学模様みたいなものを描いていた。

「バーカ。囲碁だよ、囲碁」

脇で見ていたお兄ちゃんに言われちゃった。

「へえー、慎司さん、囲碁出来るんだ…」

「彼女のくせに知らなかったのか?」

しまった、付き合いがまだ浅いって事、ばれちゃったかな。
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