ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
杉下さんは私用のノートパソコンの設定を始めてくれた。自分で出来ればいいんだけど、パソコンってよく分からなくて…

パスワードを私が入力する場面が何度もあるからという事で、私は杉下さんのすぐ横に座って彼の作業をボーッと見ていた。

杉下さんは時々私をチラッと見たりして、何だか落ち着きがなかった。

「あのさ、俺の下の名前知ってる?」

「えっと…ごめんなさい」

「浩平(こうへい)っていうんだ」

「そうですか。覚えておきますね。私の名前は…」

「知ってるよ。望愛(のあ)ちゃんでしょ? 可愛い名前だよね…」

「ありがとうございます」

「ノアちゃんって呼んでいい? 俺の事は浩平って呼んでくれていいし…」

「それはちょっと…」

「そ、そうだよね。何焦ってんだろな、俺」

なんか、嫌な雰囲気だな…
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