ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
ま、部長がなぜ残念かとかはどうでもよくて、自分が異動させられるという事がとてもショックだった。

入社して一年弱。
漸く人に聞かなくても仕事が出来るようになり、これからって時に異動だなんて、夢にも思っていなかった。

また、総務部は3分の2以上が女性で、しかも各自が自分の役割を淡々とこなせばよいような所があって、特に男性との接触が苦手な私には、居心地の良ささえ感じる職場になりつつあったのに…

でも異動は業務命令であり、余程の事情がない限り拒む事が出来ない事は分かっているので、そこはくよくよ考えるのは止め、異動先について頭を切り換えようと思った。

「では、どちらへ異動なのでしょうか?」

「うむ。受付をやってほしいと思うんだが…」
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