ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
ところが、それを聞いた部長はあからさまに狼狽(うろた)えだした。

「え、営業って、君はその…それだけのび…」

「ゴホン」

「あ、ん……」

課長の咳ばらいで途中で止めたけど、部長が何を言おうとしたかは直ぐに分かった。

『君はそれだけの美人なんだから、受付業務が適正だ』みたいな事だったろうと思う。

私は容姿で人から判断されるのが大嫌いだ。
特に、綺麗なだけで脳みそは空っぽだろう的な扱いを受けると、すごく腹が立つ。そんなに優秀な脳みそではないんだけど。

今が正にそれで、賢明な課長の咳ばらいがなければ、きっと部長は私の容姿に触れたと思う。

もしそうしてたら、セクハラで訴えちゃうんだから!
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