ツンデレ美女の恋愛事情~新・素敵すぎる上司~
私は由佳里に言われた通り目をつぶり、接待の夜に私の頭を撫でてくれた時の、阿部さんの優しい笑顔を思い出した。

すると、途端に心臓がドキドキして息苦しくなり、ハアーと溜め息が漏れた。

「ノアったら、色っぽい声出しちゃって…すっかり重症じゃない」

「え?」

その時、ウェイトレスさんがサラダを持って来た。

「あ、赤のグラスワインを2つ追加してください」

由佳里がワインを追加した。

「ゆ、由佳里、どうしてワインを…?」

「いいから、いいから」


「ところで重症って、私はやっぱり病気なの?」

「ま、病気って言えば病気かな」

「どんな病気?」

「ずばり病名はね、恋患いよ」
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