愛しきキミヘ
急に我に帰ったからか、緊張して10分前に着いてしまった。

でもそこにはすでに希美さんがいた。


「健太さん早いですね。」

「いや、希美さんこそ…」

2人でこんな所で会ったせいなのか。

希美さんはとても美しかった。

きっと、街中で見掛けたらしばらく目で追ってしまいそうだ。


「今日は急にすみません。」

「いえ。
私どうせ暇人なので。」

急に誘ったのに、本当に迷惑していない感じがした。

むしろ笑顔で俺を見つめてくれる。


こんな人を妹みたい?

俺なら、すぐにでも手に入れたくなりそうだよ。
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