愛しきキミヘ
希美さんは人見知りをしないのか、屈託のない笑顔を見せる。

人の目を見て話す癖があるらしい。

恥ずかしいはずなのに、つい目を見つめ返してしまう。

タメ口で話したいと言われても嫌な感じすらない。



「う~ん。」

「どうした?」

「けんちゃん?う~ん、けんくん?普通に健太くんかなぁ?」

「なんでもいいよ。呼びやすいので。」


可愛い。


表情がころころ変わる。

でもずっと瞳はキラキラしている。

こんな25歳はいないんじゃないかと思う。
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