愛しきキミヘ
「今日楽しかった!
久しぶりにこんなに喋ったかも。」

「そう感じてくれたなら嬉しいよ。」

「健太くんもいっぱい話してくれるし。
ひでくんは無口だから。」


課長の名前を呼ぶ声に嫉妬していた。

俺の名前よりも遥かに多く呼んでいるその名前。


「俺で良いなら、たくさん話し聞くよ。」

「そう?」

「うん。良いよ。」

「じゃあ健太くん都合良いとき連絡ちょうだい?」

「わかった。」


希美のこの可愛さは狙っているのか。

25歳の女の人なんだから、計算も出来るだろう。

でも希美なら、計算でも良いと思ってしまう。
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