愛しきキミヘ
「確かに可愛いっぽいじゃんか。」

「そうだろ?
わざとあの子の隣で走ったりしたんだよ。
いい匂いもしてさぁ。」

「お前変態みたいだな。」


巧と笑い会っていると、聞き覚えのある声がした。

「お前もここ通ってるのか?」

「課長?」

「俺はもう3年位通ってるんだ。
たまにしか来れないけどな。
じゃ。」

「はい。どうも。」


課長は真っすぐ、ランニングマシーンで走っている女の人の元に向かった。

「あっ…」



「希美、また走り方戻ってるよ。」

「ひでくん!
だって疲れて来ると、戻っちゃうんだもん。」
< 31 / 68 >

この作品をシェア

pagetop