愛しきキミヘ
課長に言われて、休憩室に移った。

巧は全く話しを理解出来ていなかったが、真剣に話しを聞いていた。


「希美、まだ佐々木と話したいのか?
俺はもういいと思う。」

「う~ん。話したいけど、もういいかな。」

希美は悔しそうな顔をしながら、課長の服の裾を掴んだ。

「うん。それでいいんだ。
帰ろう。」

課長の手が、希美の頭を包んだ。

希美は子猫のような顔で課長を見つめていた。

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