愛しきキミヘ
「電話してもいいの?」

「もう別れたからな。」

「迷惑じゃない?」

「迷惑な訳ないよ。
友達から電話くるの迷惑とは思わないだろ?」

「そう?本当に?」

「うん。本当に。」


自分で友達なんて言って、また切なくなった。

だけど今の希美の近くにいれる方法は友達なんだ。


彼氏を作る気がないのは、信じられないからだと思うし、まだ傷が癒えていない証拠だろう。

傷を癒すのは課長ではなく、俺でありたい。


腕の中にいる希美は、2人で食事した時のように可愛らしかった。
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