愛しきキミヘ
「悪いな。」

「本当だよ。
あの人大丈夫だったか?」

「あぁ。大丈夫。」

「なんだよ。
知り合いだったのかよあの人と。」

「まあ。
課長と親しくしてるんだ。
それで1度ご飯食べに行った。」

「あとは?」


「俺が好きな人なんだ。
巧にも、誰にも譲れないんだ。」

「わかってるよ。
はぁ~あ。
見付けたと思ったら失恋かよ。」

「俺も1回失恋したようなもんだけどな。」

「どういう事だよ。」

「はっきりと友達だって言われたよ。
彼氏作る気ないって言ってたからな。」

「友達から始まる恋もあるだろ。
今はなくても、少しすればわかんないって。」
< 50 / 68 >

この作品をシェア

pagetop