愛しきキミヘ
こんなに仕事を頑張ったのもいつぶりだろう。

定時にあがれるように、かなり集中していた。


少しでも早くあがって、少しでも早く行きたい。

恋をするってこういう事だったと気付かされる。

ときめいたり、ドキドキしたり。

片想いをする事なんて忘れていた。



「毎日そのくらい頑張ってくれよ。」

肩に手が置かれた。

課長が後ろに立っていた。


「希美は酒弱いんだ。
あんまり呑ませないでくれよ。」

希美は課長に報告をしたのか。

「大丈夫ですよ。
俺がついてますから。」
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