愛しきキミヘ
待ち合わせ時間の10分前についた。

俺は案外健気だったらしい。


でもそんな俺より先に希美はいた。

「健太くん早いね。」

「希美も早いよ。
まだ10分前だし。」

「でしょ?
呑めるの楽しみで、つい早く来ちゃった♪
少し食べたいの考えちゃった。」

希美は楽しそうに笑ってくれた。


そんな顔は反則だよ。

俺は今からの時間耐えられるか自信がなくなっていく。


「私ね、たまにお酒呑みたくなるんだけどね、弱いから我慢するんだ。」

「そんなに弱いの?」

「調子良いときは6杯とか呑めるんだよ!
だけどほとんど2杯位で気持ち悪くなっちゃうの。」
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