愛しきキミヘ
課長とあの女の人の事なんて忘れてしまう位、さゆりの束縛は続いた。


毎日送り迎えなんかしなくて良いのに。

端から見れば、まめな、俺思いな彼女に見えるらしいが…

本当にそれだけなら幸せなのにな。




「今日は帰り遅くなるから。」

「じゃあお風呂沸かしてだけおくね。」

「あぁ。」



忘れていた頃に再びあの女の人と課長を見かけた。

本当に妹みたいな存在か?

風呂まで沸かして。

家に自由に出入り出来る関係なんじゃないのか?


本当の妹ならまだしも、妹みたいなだろ?

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