愛しきキミヘ
「なんか私ばっかり話してる。
健太くんもなんか話してほしいな。
…じゃあ、趣味はなんですか?」

希美は手をマイク変わりにして、俺に向けた。


「趣味かぁ…なんだろうな。」

さゆりと付き合ってから、俺の趣味の時間なんてなかった。

昔は色々な事をやっていたけど。

「私はね、お菓子作るのが好き。
ストレス解消にもなるの。」


お菓子作りなんて、また可愛い事を言う。

「じゃあ今度作ってよ。」

「いいよ。大歓迎。
何が好き?」

「俺甘いもの好きだから、希美の1番得意なのがいいな。」

「わかった。
じゃ楽しみにしててね。」
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