愛しきキミヘ
「ごめんね、健太くん。
楽しくなくなっちゃうね。」

「大丈夫だよ。
まず水飲んで。」

「ありがとう。
健太くん、私のバックとって。」

「はい。」


バックを渡すと、希美は携帯を取り出して電話をかけた。

まさか…

いや、やっぱりその相手は課長だった。


「ひでくん?
気持ち悪くなっちゃった。
迎え来れる?」

「希美、俺が送っていくよ。」

「大丈夫、大丈夫。
ひでくん仕事終わったから来れるって。
…じゃあ待ってるね。
バイバイ。」

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