愛しきキミヘ
さゆりが飲み会に行った日、希美さんに連絡をした。

「急にすみません。
今日会えないですか?」

「いいですよ。
ひでくん今日残業でいないですし。」

ひでくん?

課長の事か。

「じゃあ、イッシーズカフェってわかります?」

「知ってますよ。
そこに行くと良いですか?」

「うん。じゃあ21時にそこで。」

「はい。じゃ、また後で。」


希美さんは飾った所がない女の人に感じた。

何も知らない俺と会ってくれるなんて、不思議にも思えたけれど。

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