〔完〕あなたと過ごす季節
「大丈夫だよ!だって毎日咲良と一緒に特訓したじゃん。
咲良が直々に教えてくれたんだもん。絶対大丈夫!!」

「・・・そうか?」

「うん!」

「山崎がそこまで言うんなら大丈夫か。1位とろうな。」


そう言って咲良は私の頭の上に手を置いて、ぽんぽんと叩いた。


「私、咲良のためにがんばるからね!!」

「・・・そういうこと他の男に言うんじゃないぞ。」

「へ?」

「な、何でもない。気にすんな。」


咲良は逃げるようにどこかへ行ってしまった。
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