〔完〕あなたと過ごす季節
「いや・・・その・・・だぁー!!やっぱなんでもない。」


咲良は顔を真っ赤にして止めていた足をまた動かし始めた。

あ、そうか。

私は恥ずかしさをこらえて小さな声で言った。


「・・・かっこよかったよ。今日の咲良。」


咲良はまた足を止めた。


「今なんて?」


あの恥ずかしい台詞をもっかい言えって?

無理だよぉ・・・。
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