手紙


その日からは
消印のついていないピンク色の封筒が郵便受けに入れられるようになった。

内容はどんどん酷くなってくる。

「あの女、誰なの??」

「貴方は私だけのものよ」

「誰にも渡さない」

そして最後にはやっぱり

私はここにいるよ

の一言で締めくくられていた。

俺はだんだん外に出ることに恐怖を感じるようになり、食料を買う以外は外に出ないようになった。


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