マリン【短編】完結





そして、放課後…。






挨拶を終えると、新田はさっそくあたしの手をとり、
教室から出た。







「ちょ、なんで手を繋ぐの!」





ぶんぶんと、手を振りほどこうとするが
新田は構わず歩いた。






「さー、マリン、デートだよ!」




そう言うと、新田は早々と駅まで歩きだした。






仕方ないと、諦めたあたしは
新田の後を渋々ついていった。








「次はー、○○、○○です」




車内に響くアナウンスを聞き
新田はとまった駅で降りた






「どこ行くの?」




行き先も知らないままでは
なんだか不安だ。





そんなあたしの気も知らずに
新田はさっさと足を進めた。







< 7 / 12 >

この作品をシェア

pagetop