天悪
落ちてきたもの
此処は悪魔の地
悪魔は天使と仲が悪い
なぜならそれは悪魔は天使の生き血が大好きだから
悪魔につかまれば天使の人生はそこで終わり
でもそんな悪魔ばかりではない
悪魔の地の唯一の城には王様グレゴとその子供の王子リダトが。
リダトは不機嫌そうに執事のムペジに話しかけた
「なぁ なんか面白れえこと起きねぇかなぁ」
「坊ちゃま 事件なんてそんなに起きない方がいいのです」
「そうだけどよぉ~・・・」
リダトはそばにあったワインを飲み干し 外を見上げた
夜に光る月は太陽より眩しいくらいに輝いていた
すると 一つだけなにかが森の方に落ちた
「どうかしましたか?坊ちゃま」
「・・・」
窓に手をかけ 身を乗り出した
「なぁムペジいまから 遊んでくるわ」
「えっちょっぼちゃ・・・行っちゃいましたか」
闇よりも禍々しい黒の羽を大きく広げ風のように飛び
生い茂った森に吸い込まれるように入った