天悪

「っ・・・痛い・・・」

動かそうとする羽を俺は止める

「動かすなっ 余計悪くなるだろっ」

顔をようやく見ることができた

涙目で俺に怯える小さな顔

だがそれは紛れもなく男

「お前・・・男のクセに泣くなよ」

「い、痛いんだから仕方ないよぉ・・・」

「まぁ とにかく羽を見せろ」

天使はゆっくりと体勢を整え俺に真っ白で綺麗な羽を見せた

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