いちごあめ
好きな人
だんだん教室の環境に
慣れてきたころ...
健の隣に座ってると
人が集まってきて
いつも休み時間は
騒がしい
その中に1人
穏やかな雰囲気をだす
男の人がいた
名前は空!!
空くんはいつも
あたしに笑顔で
声をかけてくれる
「おはよう!さちちゃん」
身長が高くて
爽やかな空くんに
思いを寄せる人は
何人か耳に挟んだ
事がある
そんな中に
あたしも1人入ってる
あたしも空くんが
好きなんだ
「今日は朝ご飯
何食ったの??」
「う―んと...
いちごあめ!」
「いっ...いちごあめ??
お腹すいてない??」
「うん!」
「そっか」
そんな会話をして
いつも教室を出ていく
いつもいつも
いい人だなって思うし
あんな人が彼氏
だったらいいなって
思うんだけどな!
「な―?」
授業が始まってから
健があたしに言った
一言目だった
「なにさ??」
「お前って好きなやつ
いるの??」
「.......いや?」
「あっ!いるんだ〜?」
「いないよ....」
「あっそ〜!」
「健こそいんの??」
「いや...??いないよ」
「あっそ!じゃあ
同じじゃん」
「いや...嘘いる!」
「はいっ??」
「好きな人いるよ。」
「へぇ〜どんな人なの??」
「かわいくて...
優しくて...
ちょっと傷つきやすい」
「へぇ〜
どんな人かみてみたいな」
「見せてやんないし」
「そんな事言わなくても」「わりぃわりぃ」
「そんなに
ひどい事いってたら
その好きな人に
嫌われちゃうぞ」
「余計なお世話だ」
「べぇ〜だ!予告して
あげたのに」
変なやつ!
仕方ないから
かげで協力
してあげよ
いちごあめの
理解者男子1号だし
何気
心配もしてくれたから
そのお礼にね!