夜中散歩
midnight
学校が終わってすぐに、駅のトイレで制服から私服に着替えた。
荷物を駅のロッカールームに入れると私は歩き始める。
電車に乗って数駅、いつもの駅で降りるとタクシーを呼んだ。
こんな時間から街ではネオンが目を細めさせる。
店へ入ると黒いスーツを着た男性たちが挨拶をしてきた。
ボーイと呼ばれる男の子たち。
男の子って言っても、みんな年上だけど。
それに笑って返事をすると、店の奥にある部屋に入った。
「おはようございます」
そう言うと、そこに居るみんなが振り返って「おはようございます」と言う。
「真希~、あんたクリスマス休もうとしてるらしいね?ナンバーツーなのに困ったわがままちゃんだこと」
「ナンバーツーだからわがままが言えるの」
少し嫌味を含めて、でも笑ってくれるこの女の子は由梨。
「友達が遊ぼうって言ってくれて」
ロッカールームに荷物を入れて、ドレスを選ぶ。
「今日は青がいいんじゃない?」
「んー、でもあたしは赤がいいと思う」
そう言ってロッカーから赤のドレスを選ぶと、鍵を閉めてドレッサーの前に座った。
「誰かビューラー貸して」
誰かが言えば、どこからかビューラーが飛んでくる。
「生理になっちゃった」と言えば生理用品が飛び。
「あ、タイムカード入れんの忘れた」
慌ててタイムカードを入れると、タイミングよく現れた女性が居た。
「真希ちゃん、おはよ」
ふんわりとした柔らかい口調で話しかけてくれる。
「おはようございます、小雪さん」
私の返事に微笑むとあくびをしながら席に座って、煙草に火をつけた。
セブンスター。小雪さんはそれしか吸わない。
火災報知器が鳴るかもしれないからやめてくれってスタッフが言っても、一向にやめようとしない。
荷物を駅のロッカールームに入れると私は歩き始める。
電車に乗って数駅、いつもの駅で降りるとタクシーを呼んだ。
こんな時間から街ではネオンが目を細めさせる。
店へ入ると黒いスーツを着た男性たちが挨拶をしてきた。
ボーイと呼ばれる男の子たち。
男の子って言っても、みんな年上だけど。
それに笑って返事をすると、店の奥にある部屋に入った。
「おはようございます」
そう言うと、そこに居るみんなが振り返って「おはようございます」と言う。
「真希~、あんたクリスマス休もうとしてるらしいね?ナンバーツーなのに困ったわがままちゃんだこと」
「ナンバーツーだからわがままが言えるの」
少し嫌味を含めて、でも笑ってくれるこの女の子は由梨。
「友達が遊ぼうって言ってくれて」
ロッカールームに荷物を入れて、ドレスを選ぶ。
「今日は青がいいんじゃない?」
「んー、でもあたしは赤がいいと思う」
そう言ってロッカーから赤のドレスを選ぶと、鍵を閉めてドレッサーの前に座った。
「誰かビューラー貸して」
誰かが言えば、どこからかビューラーが飛んでくる。
「生理になっちゃった」と言えば生理用品が飛び。
「あ、タイムカード入れんの忘れた」
慌ててタイムカードを入れると、タイミングよく現れた女性が居た。
「真希ちゃん、おはよ」
ふんわりとした柔らかい口調で話しかけてくれる。
「おはようございます、小雪さん」
私の返事に微笑むとあくびをしながら席に座って、煙草に火をつけた。
セブンスター。小雪さんはそれしか吸わない。
火災報知器が鳴るかもしれないからやめてくれってスタッフが言っても、一向にやめようとしない。