夜中散歩
「働きたくて働くような場所じゃないよ、あんなとこ」
煙を吐いて、その煙は空へと消えていく。
心底暗い、夜の世界。
満月の光じゃ照らせない。
ネオンの光が無けりゃ、私達なんか世の中のはみ出し者。
誰だって、生きる場所を探してる。
「本当に大丈夫ですか?」
朝の6時過ぎ。私は化粧をする小雪さんの隣に座っていた。
「大丈夫だよ」
今日は月曜日。お互いに違う一週間が始まる。
高校生だってことを知らない小雪さんは、「真希ちゃんはゆっくり寝てなよ」と笑った。
「なんか、色々話しちゃってごめんね」
「全然!また遊びに来てください」
そう答えていると、携帯が鳴った。
【着信:修二】
「彼氏?」
横から覗き込む小雪さんに「違いますよ」と答える。
「もしもし、修二?」
「あ、起きてた?今日学校だろ?」
久々に聞く声。思い返せば、先週以来会っていない。
「そうだよ」と答えつつ、髪を乾かそうとする小雪さんにドライヤーを渡した。
ドライヤー音が部屋に響く。
「あれ?誰か居るの?」
リビングから少し離れて、寝室に行く。
「ちょっとね」と言うと、修二の声の色が変わる。
煙を吐いて、その煙は空へと消えていく。
心底暗い、夜の世界。
満月の光じゃ照らせない。
ネオンの光が無けりゃ、私達なんか世の中のはみ出し者。
誰だって、生きる場所を探してる。
「本当に大丈夫ですか?」
朝の6時過ぎ。私は化粧をする小雪さんの隣に座っていた。
「大丈夫だよ」
今日は月曜日。お互いに違う一週間が始まる。
高校生だってことを知らない小雪さんは、「真希ちゃんはゆっくり寝てなよ」と笑った。
「なんか、色々話しちゃってごめんね」
「全然!また遊びに来てください」
そう答えていると、携帯が鳴った。
【着信:修二】
「彼氏?」
横から覗き込む小雪さんに「違いますよ」と答える。
「もしもし、修二?」
「あ、起きてた?今日学校だろ?」
久々に聞く声。思い返せば、先週以来会っていない。
「そうだよ」と答えつつ、髪を乾かそうとする小雪さんにドライヤーを渡した。
ドライヤー音が部屋に響く。
「あれ?誰か居るの?」
リビングから少し離れて、寝室に行く。
「ちょっとね」と言うと、修二の声の色が変わる。