とにかく君に会いたいんだ!
風呂に入りながら
そんなことを考えて
しばらくして
ベッドに潜り込む。
考えてみたら
大野は俺の人生のなかで
本音を話してくれる
唯一の女なのかもしれない。
あいつはすぐ自分が
弱くなったりすると
俺のとこにとんでくる
何も言わないけど
弱ってるあいつを
俺は分かる。
あいつが俺を
頼ってるときは
俺はあいつの傍に居る
俺はあいつに
頼られること望んでるのかもしれない
あいつも見た目によらず
案外素直じゃないから
なかなか弱いとこ
みせなくて
ずっと強がってばっかだけど
俺は初めて人に
必要とされてる実感を
あいつから得たのかもしれない