とにかく君に会いたいんだ！
そしてだいぶ前の会話
を思い出す
「大野は弱いとこばっかだな」
「そんなことないもん」
「俺と居るとき
いっつも弱ってる顔してる」
「…中谷さんと居るときしかこんな顔しないです…」
そう言ってあいつは
俺から顔を反らして
下を向いた。
じゃあ俺の知っている
大野は特別な大野？
あいつはなんで
俺にだけしかそんな顔見せないって言ったんだ？
なんで俺？
あいつのなかで
俺の存在って特別な
ものなのか？
あーだめだ聞きたい
もっと話たい。
もっとあいつが知りたい
